なぜアメリカ人はイルカや鯨が大切か
日本のイルカ漁を非難するドキュメンタリー映画「The Cove」がサンダンス映画祭ドキュメンタリー部門で「アメリカ観客賞」を受賞したこと。そして, 舞台となった和歌山県太地町と姉妹都市になっていたオーストラリア北西部ブルーム市が姉妹都市関係停止する事態に発展したことが話題になっている。
つい, 先日は調査捕鯨を妨害した環境団体シーシェパードの船長が逮捕されたりしたばかり。
この映画は見ていないので詳細は分からないが, 単純に言うと「日本ではこんなひどいことが行われてるんだ」と告発することがテーマのようだ。池田信夫氏がblog記事:「エコロジーという自民族中心主義」で語るように, アングロサクソン民族が「日本人はイルカを食うべきではない」と言うのは, 「自民族中心」そのものであり, なんの論理性もない。
しかし, アメリカ人やオーストラリア人はどうしてクジラやイルカばかり気になるのだろう。
それに関して, つなぶちようじ氏の「なぜアメリカ人はイルカや鯨が大切なのか」という記事を読んだ。1060年代の「わんぱくフリッパー」やヒッピー文化にその起源を求めている。
わんぱくフリッパーがアメリカで放映されたのは1964年。それが日本で放送されたのは1966年からでした。この番組でイルカの人気が一気に高まり、水族館でもイルカショーを取り入れるところが増えたと言います。一方で60年代後半からヒッピームーブメントが盛り上がってきます。ヒッピームーブメントとは、ベトナム戦争の意義を疑問視する人たちが反対運動を起こし、愛と平和を訴え、自然への回帰などを唱えた運動で、様々な文化・芸術・思想を生み出していきました。アメリカ人の多くはこの運動に非常に大きく影響されています。
日本人が良い音として認識する秋の虫の音は, アメリカ人には ノイズとしか認識されないという話を聞いたこともある(出所不明)。また, ニューヨーク水族館では見た目に美しい熱帯魚やイルカ, サメといった大型生物の展示には力が入っていたが, イワシやアジなどの展示は見かけなかった。つまり, アメリカの一般人はそのような小さい生き物には関心がないということだろう。そして, 種として人間に近いイルカなどにより親近感がわくということなのだろう。
シーシェパードは困った人たちであるが, 毎回 調査捕鯨に監視船を出すくらいの資金は一般人からの寄付で賄われている。多額の寄付を集められるくらい, 多くの人にその主張は支持されていると言える。一部の困った人として切り捨てられない問題である。
八百万(やおよろず)の神がいて万物に生命を感じるに日本人と, 唯一神とその神から選ばれた人間である意識の欧米人の意識の隔たりは, 意外に大きいようだ。
個人的にはクジラの肉は, 外国と対立してまでして食べるほどおいしいものでもないし, 今や牛肉と比べて安いわけでもない。自然と需要は減ってゆくであろうから, あえて諸外国に外交カードとして使われるような材料にすべきではないと思う。
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